Flow Hive 実証実験-第5報-
“採蜜テスト結果です。
1)部分有蓋の場合、採蜜効率(ポテンシャル)は約90%、10%はサイドリークとして巣箱内に漏れる。
2)サイドリークは、有蓋部では発生しない。有蓋部が途切れた空の蜜房部からあふれだす。従って、全面有蓋や下部の部分有蓋では漏れは起こりにくい。残念ながら、蜂の貯蜜習性上、下部の部分有蓋にはならない。
3)部分有蓋の場合の無蓋部からのサイドリークの防止は小手先の小改造では困難。
4)運用(使い方)で漏れをカバーするのが賢い使い方。
(4-1)全面有蓋(満タン)になってから採蜜する。
(4-2)部分有蓋で採蜜して漏れる分は、蜂への還元と割り切る。
(4-3)漏れ分も回収したいなら、継箱から抜き出してサイドリークも考慮した専用冶具上で採蜜する。
5)半割巣房の修復(隙間塞ぎ)は、蜜蝋ではなく、プロポリスで行われている。強固にくっついているので、open keyで開く(巣房をぐいちに割る)操作は数センチ単位に分割して繰り返す必要がある。
6)keyでopen操作完了後2、3分後にはドレンパイプ端からの流下が始まり、30分程度で流下が痩せて間欠状態になる。蜂場での直接採蜜なら1時間ぐらい見ておけば良さそう。持ち帰っての採蜜(4-3)なら24Hなど十分時間をかければよい。
7)その他
漏れとしては、サイドリークのほかにドレンパイプ接続穴奥の隙間からの漏れ(実はこちらの漏れの方が20%と大きかった)がありましたが、こちらは簡単に改善できる内容でしたので、応急処置してすませ、ここでは取り上げていません。製造元にはフィードバックいたします。”
ひごもっこすさん、詳細なレポート有難うございます。
なるほど、蓋掛けがないと外側にたれてくるんですね
逆に蓋掛けがあれば、主に蜜は中心部をつたってたれ落ちるようですが、
これは蓋がぶ厚い状態の場合でひび割れもせず、
隣どうしの巣房の蓋が1枚板のようにサイドリークをガードしているように見えますね。
薄い蓋掛けの場合はひねり割れが発生して少しサイドリークが発生しているようです。
> (4-2)部分有蓋で採蜜して漏れる分は、蜂への還元と割り切る。
今回のレポートは西洋蜜蜂の場合で、なおかつ蜂が居ない状態でしたから、
蜜蜂が居たら、サイドリークは即座に回収されてたれ落ちて来ないのかもしれませんね。
しかし、蜜蜂にすれば大震災による家屋倒壊のような大惨事でしょう。
人間が欲しい時に、少しだけの採蜜ができる装置との位置づけで考えて、安易に(4-2)を想定しがちですが・・・・
西洋蜜蜂では逃避に繋がる可能性は低いとしても
日本蜜蜂の場合はどうでしょうね。
夕方から夜間での採蜜にするとかであれば大丈夫そうですが
色々と課題がありそうですね。
ひごもっこすさん!
Flow Hiveの検証実験、ある程度の結果が出て何よりです。
貯蜜された有蓋巣房を如何に造らせるかが、これからの課題の様に思います。
オープンキィで巣房を開放した場合どの部分がカットされるんでしたっけ。
実物を見たのに定かでないです。 歳かな~。
霧島さん、こんばんは。
>どの部分がカットされるんでしたっけ。
蜜房が縦に真っ二つに割れて、1/2ピッチぐいちになります。
>有蓋巣房を如何に造らせるかが、これからの課題
来年試してみたいアイディアの一つは、
継箱を乗せる段階ではFlow Hiveの上から2/3位までマスキングして造成ならびに貯蜜できないようにしておきます。一旦下部に有蓋蜜房を作らせた後にマスキングをはがせば盛り上げ巣方式で上手くいかないかな-。来年色々一緒にやってみましょう。